家づくりの考えCONCEPT

taniguchi standard

自然素材を使った住み心地のよい家を提供するために。
「タニグチスタンダード」は、谷口工務店の家づくりの基本となる考え方です。

たとえばサヴィル・ロウで挑えた身体にフィットする紳士服、あるいはドイツのマイスターが造り上げるドアの開閉音にもこだわった自動車、そして日本に古くから伝わる西陣織のあでやかな着物や、プリミティブな配色がなされた古伊万里の絵皿……。年月が経過しても飽きが来ないデザイン、使えば使うほどに愛着のわく使いごこち。谷口工務店が目指すのは、大切に使いながら長く暮らせるための家づくりです。

流行にとらわれない。個性を主張しすぎない。わたしたちのつくる家は、白壁と木を基調にしたオーソドックスなもの。同じ材質の木を同じように使っても、全く同じ家ができるわけではありません。木の特性や建てる土地、周辺の景色など、さまざまな要因が介在し、一つひとつの個性が形づくられます。その中心を担うのは、家づくりに関わる職人たちの「手仕事」。それは設計に携わるわたしたちや、実際の現場で家づくりを行う大工や左官だけではありません。板金、建具、畳職人、設備業者なども重要な一員です。また、木造建築であることから、木を植え・育てる人、伐採する人、運び出す人、製材する人、山を守る人など、それぞれの場面でさまざまな人が、家づくりにはかかわっているのです。

わたしたちがつくる家は、部材それぞれが均一に整った工業製品ではありません。設計図から実際に家が建つまでの間に人の手が加わることで出る、既製品にはない味わいも、家の個性をかもし出す大切な要素です。工業化された住宅が増えてきた中で、昔は当たり前だった「技」を使ってつくることを大切にしながら、今まで約30年間続けてきました。その中で積み重ねてきたテイストを「タニグチスタンダード」として標準化。良質な住まいを適正価格でご提案しています。

人は本能的に、自然素材で囲まれた空間を心地よく感じるものです。木や漆喰、紙などの自然素材をふんだんに使い、そこに「手仕事」のもつ柔らかさや温かみを加え、さらに、お客さまの個性や夢を重ねていく。住むほどに体になじみ、使えば使うほど愛着のわいてくるような味わい深さをお客さまとともにつくりあげることを、わたしたちはこれからも大切にしていきたいと考えています。

近くの山の木でつくる木の家

谷口工務店では柱や梁など構造材は宮崎県諸塚村産直材の杉やヒノキを使用しています。
諸塚村産直材は3ヶ月ほど葉がらしされ、製材し、出荷まで倉庫で自然乾燥されます。FSC認証を取得した、品質の良い木材が納品されます。

FSC

FSC(R)(Forest Stewardship Council(R)、森林管理協議会)は、木材を生産する世界の森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関。その認証は、森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられます。このFSCのマークが入った製品を買うことで、消費者は世界の森林保全を間接的に応援できる仕組みです。WWFは、世界的な持続的な森林の利用を推進するため、その普及と推進に取り組んでいます。

森林の保全と利用を実現するために

森林を適切に管理し、そのような森林から生産された木材を使って製品を作り、流通させ、消費者に届ける。このように森林の望ましい管理方法と、その森林に由来する製品を認証する「森林認証」という制度があります。
FSC (Forest Stewardship Council、森林管理協議会)は、国際的な森林認証制度を行なう第三者機関のひとつで、

【1】森林環境を適切に保全し、
【2】地域の社会的な利益にかない、
【3】経済的にも継続可能な

森林管理を推進することを目的としています。
WWFはその設立の一翼を担い、さらに世界各地で推進している森林保全活動の具体的手法として、このFSCの認証制度を推奨しています。

FSCの認証のしくみ

FSCの森林認証制度は、森林の管理や伐採が、環境や地域社会に配慮して行なわれているかどうかを、信頼できるシステムで評価し、それが行なわれている森林を認証します。そして、その森林から生産されたた木材や木材製品(紙製品を含む)に、独自のロゴマークを付け、市場に流通させています。

つまり、このFSCのロゴマークの付いた製品は、「適切に管理された森林」に由来する製品であると保証された、「環境配慮型の商品」なのです。

そして、私たち一般の消費者は、木材製品や紙製品を購入する時に、FSCのロゴマークの付いたものを選ぶことで、適切な森林管理を行なっている林業者を支援することができ、それが、ひいては世界の森林保全に貢献することになります。


木組み

木組みについては、谷口工務店独自の考え方による在来軸組工法です。耐力壁はモイスと筋違いで耐震性を高めています。
金物は特殊金物Dボルトを使用しています。Dボルトは木の家を美しくみせて、耐震性にも優れています。


夏涼しく冬暖かい木の家

夏涼しく冬暖かい木の家は、風の通りや窓の位置、光の取り入れ方を考えながら設計しています。
断熱材をしっかりと入れた断熱等級4で設計しています。
熱の損失の大きい開口部は、高性能ハイブリッドサッシ、ガラスはLow-eガラスを使用しています。

【基本商品】Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)

太陽熱の侵入を防ぎ、涼しく快適。西日対策や紫外線による色あせ防止にも効果的。

太陽の日射熱を50%以上カットして、夏は涼しく冬は暖房熱を外へ逃しません。冷暖房効率をアップして、節電にも貢献。
紫外線も大幅にカットするので、家具やカーペットの退色も抑えます。


パッシブソーラー『そよ風』

パッシブソーラーそよ風は屋根に当たる太陽熱で外気を暖め、暖房と換気を同時に行うソーラーシステム。室内全体に温度差が少なく、いつでも空気が動いている、換気システムです。

冬の日中

冬の日中、《そよルーフ》は発電と同時に太陽熱で空気を暖めます。(太陽光発電を導入しない場合は、《そよルーフ》の代わりに、金属葺き屋根で同様の効果を得ることができます) 暖められた空気は、ファンによって屋内に取り込まれます。床下の蓄熱槽(土間コンクリート)は、暖められた空気によって蓄熱されます。

夏の日中

夏の日中、《そよ風》は室内の熱気のこもった空気を屋根面へ排気します。排気した空気は《そよルーフ》を冷やし、発電効率を上げます。(お湯採り無しモデルの場合)

冬の夜

夜は蓄熱層からの放熱で室温を保ちます。

夏の夜

夏の夜、《そよルーフ》は冷たくなります。 これは天空に熱が放射される放射冷却と呼ばれる現象です。《そよルーフ》の下の冷やされた空気はファンによって屋内に取り込まれます。床下の蓄熱槽(土間コンクリート)は、冷気に触れることで、蓄冷されます。

冬の夜と循環運転

夜に、エアコンやストーブなど暖房をつけた場合、温かい空気は天井へと上がっていきます。循環ボタンを押すと、天井面の温かい空気を再び床下に送り、暖房効果を高めることができます。