この家は母屋を若夫婦に渡されて、夫婦ふたりの隠居として建てられたものです。
夫婦ふたりが快適に暮らせる小さな家を考えられていたようで、“小さな家。計画”という本を熟読され、初めてお伺いした時に見せてくださいました。
19.5坪の家に居間、食堂、台所、浴室、便所、洗面脱衣、和室のこじんまりとまとめられ、夫婦ふたりの豊かな暮らしの場が出来ました。
小さな家ですが、漆喰や木、造り付キッチン、洗面、食器棚、外壁は塗り壁と中身の濃い家です。
引き渡して随分たってお会いした時に、“住んでみていろんなところに工夫が凝らしてあることがわかりました”例えば、建具の引手や納まりに感心したとのこと台所仕事をしながら窓の向こうに見える椿が素晴らしいとのことです。冬暖かく、夏涼しいとのことでエアコンを以前ほど使わなくなったそうです。
家づくりで以上のような思いをしています。